824研究発表会

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8月度 研究発表会 研究室見学3件、発表会4件

「脂質代謝調整をめぐって-基礎科学と医学の接点」ほか

 今回は研究室見学と発表者が同一でしたので、研究室見学の後、引き続き研究内容が詳しく説明され、まことに有意義であった。物質科学を研究される中辻教授からは、特異な機能を有する有機物質の開発研究、特に複合した機能を有する新規有機スピン系の開発研究を紹介してくださった。

 大隅教授からは現在の飽食時代における、コレステロール、中性脂肪、脂肪酸など悪の根源と言われているものが、実は生体膜の構成成分やステロイドホルモンの出発材料として、重要な役割をもっていること。しかし反面過剰蓄積は肥満のもと、糖尿病や動脈硬化等の成人病の原因ともなること。つまり脂質代謝は生体内において厳密な調節を受けていることを基礎科学と医学の観点から研究成果を紹介して頂いた。体が資本の我々にとって、大変興味深い話しであった。

 住山教授からは「超伝導近接効果の周辺と過剰酸素系高温超伝導体の研究」と題して物質科学の興味深い分野のお話をいただき、奥の深い一面を覗かせていただいた。

 企業側からは6月の企業見学でもお世話になったヒガシマル醤油様が担当。近年新たなキーワードとして、「環境」「健康」を重視した「藻類由来の機能性色素の開発」を紹介。長年の醤油醸造で培われた微生物の培養技術を光合成生物である微細藻類の研究に生かし、抗ガン活性などの生理機能を有する機能性色素の開発の取り組みを発表して下さった。製造する企業の心構えを教えられたような気がしました。(橋岡)

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