企業見学会 神戸方面

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企業見学会の報告

~医療の最先端をビジネスチャンスに~

梅雨の真っ只中でしたが晴天に恵まれ、神戸市・西区のシスメックス株)中央研究所とポートアイランドの神戸市・先端医療センターを見学してきました。
当日は産側25名、学3名、官6名、合計34名の参加者となり、姫路を朝9:00出発。
バスの中で挨拶、連絡事項など進めている内にあっという間に神戸市・西区のシスメックス(株)中央研究所に到着。
研究所内に入ると、まず目に留まったのが、大きなガジュマルの木を植えた中庭。周りの空間を大切にしながら、外の緑をとりいれたガラス張りのラウンジには、従業員の方が喫煙しながら休憩をとっておられました。企業の一部とは思えないほどの開放感のあるステーション。それもそのはず、ここでは時々演奏会が催される会場にもなるとのこと。(ホームページのトップ画面の写真が中庭とラウンジです)
 このような快適な建物の中で、まずプレゼンテーションがあり、引き続き3グループに分かれ若い女性の方の案内で、見学会が進められました。
 開放されたオープン型研究所とのことで、案内、説明者共に大変行き届いたマナーで、参加者は心地よく見学することができました。血球計測機器の場所では、実際手を入れて、その機器の正確さを確かめたり、ガラス越しではありましたが、患者の血液が人の手を使わず全てバーコードによって振り分けられていくシステム機器など、先端の医療機器には目を見張るものばかりでした。又、ユーザーへのアフターケアーも徹底していて120名の専門スタッフが24時間体制で顧客の対応、外でのスタッフの行動は全てセンターで把握できるシステムになっているので、緊急を要する機器の故障もすぐに対応ができるよう工夫されていた。
 スピーカーを製造販売していた前身の東亜特殊電気から医療機器に方向転換され、技術開発はもちろんのこと、販売、アフターケアーなど、さすが、日本ではトップ、世界で10本の指に挙げられている申し分のない優良企業の見学に参加者も良い刺激を受けたと満足の様子でした。

11:00にセンターを発ちポートアイランドへと移動。
昼ポートアイランドで食事と休憩をとった後、いよいよ神戸市の先端医療センターへと向かった。
現地に到着すると、シスメックス(株)の方々が引き続き出迎えて下さり、まず神戸キメックセンタービルの中に案内された。(このビルの中には、NIRO・新産業創造研究機構事務所がある)
神戸市の今後の医療産業計画等のプレゼンテーションとビルの中を見学。4年後に完成を目指している神戸空港建設予定地を一望できた。
 次に案内されたのはキメックセンタービルから、歩いて1分ほどの神戸国際ビジネスセンターです。
神戸市が企業にレンラルラボ、オフィスルームとして積極的に宣伝をしている様子で、我々のような見学者はどうやらターゲットだったらしく、あちらこちらと部屋の中を細かく案内ガイド付きで説明して下さった。
その後、隣にある先端医療センターの見学に入りました。
ここは神戸市がこの医療産業都市を推進する中核施設(研究開発・臨床研究の場)として最も力をいれているところで、普通では入ることのできないガン予防などに活躍の超高磁場MRIの機器など、実際に近くで見学させていただいた。この研究開発には、医療機器メーカー等11社と神戸市機械金属工業会「医療用機器開発研究会63社」が参画しているとのこと。神戸の震災から学んだ尊い命と関連した医療産業都市の構想が市民の医療水準の向上と神戸経済の活性化のため、今後この都市再生プロジェクトの活躍を大いに期待したい。
この先端都市構想の刺激を受けて、播磨の地にもやがて訪れてくるであろう創造的生産基地構想に、はりま産学交流会の活動の火はますます燃え続け、その日がくるまで決して消してはいけないと感じた。(事務局)

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