10月講演会

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10月講演会

『元気を出せ!知恵をしぼれ!自信をもて!』

 講 師   岡 野 雅 行 氏 
       岡野工業株式会社 代表社員(社長)

 日 時   10月10日(金)15:00~19:00     
 場 所   ホテル サンガーデン姫路 光琳の間
 参加費   無料(但し懇親会参加の場合5000円)
 来場数   304名
      (会員91名、大学9名、協賛団体42名、一般134名、顧問・関係団体26名)

 NHKスペシャル「三夜連続緊急討論~よみがえれ日本経済」にも出演。
「誰にもできない仕事をする」をモットーに従業員6人で年商6億円、町工場の職人技に大企業からの注文依頼が引きも切らない。携帯電話の小型化の切り札となった「リチウムイオン電池ケース」や「刺しても痛くない注射針」の開発など、今もっとも注目の人物。その岡野氏が播磨の企業人に元気を与えた。

「金じゃあない、あんたにしかできねえって頼まれたからやってんだ。」
「いいかい、人も商売も恩を忘れちゃオシメエだよ。よくゆうだろう、井戸を掘った人を忘れるなって。俺は今でも最初に大きな仕事をくれたシトとつきあってるよ」まるで落語か寅さんのセリフを聞くような気っ風のいい語り口がポンポンと飛び出してくる。江戸弁(東京弁でなく)と言った風で、下町そのもの、義理だ人情だと、今や死語になりそうな言葉が生きている。

岡野さん所の仕事は、外見的には下請けである。しかし「人のできないことをする」彼に下請け根性はない。受注するまでは常に対等である。価格決定権も納期設定権も彼が握る。何という下請けだろう。否、岡野工業は、メーカーの開発部隊であり、製造ラインの一部であり外せない存在なのだ。
それは自らを崖っぷちに追い込み背水の陣で戦闘を挑む姿勢と、人のやらないことをやるという信念というか理念などに由来するのだろう。
我々の内には、どこか生温さがあると言われ、それが今の苦境に拍車をかけて地域経済の停滞を深刻化させている思いがする。
「はりま産学交流会」は、こうした微温湯環境を脱却し自立、自助と相互協力でこの難局を突破しようと取り組んでおり、今回の岡野さんの講演もその趣旨である。自画自賛になるが、その目的は期待以上に果たせたと感じている。(担当ー山口企画委員長)

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