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2015年7月創造例会レビュー
森委員長に開会の司会をして頂きました。
近畿大学 藤野隆由先生
「軽金属の特性を踏まえ、表面上に機能材料を固定し、環境に優しく高付加価値で生産性の高い技術開発を触媒等の事例をご紹介頂き、興味深い表面加工技術でした。」
近畿大学 前田佳伸先生
「光信号で制御する世界初の光版トランジスタを中心にご紹介頂きました。光コンピュータ等の高性能化の夢が広がります。是非、共同事業が進むことを期待しています。
」
神戸学院大学 石井剛志先生
「茶カテキン類で知られるポリフェノールは、機能成分だが、苦渋味が強い。苦渋味の評価技術とその抑制技術・食品開発をご紹介頂きました。地場産物への展開が期待されます。
」
片岡会長より開会のご挨拶を頂きました。
関西大学 福永健治先生
「ライフステージに合わせて、正確な情報で上手に脂質と付き合えば健康で豊かな食生活ができるとユーモアを交えてお話され共感しました。」
関西大学 森重大樹先生
「Al、Mg合金は、軽量化に有効で、強度UPを図り適材適所の利用拡大が望まれている。強加工技術による結晶粒微細化技術をご紹介頂き、応用が期待されます。」
神戸学院大学 林隆一先生
「豊富な調査経験に基づく事例紹介を踏まえながら、視点の重要性とともに強み・産業構造の判断、ステークホルダーとの共同など、企業戦略と企業統治について講演頂きました。」
「台風11号の直撃を受け交通が乱れ、大変な中ご参加頂きましたが、美味しい料理とお酒で和気あいあいと充実した時間が共有できました。今後の会員との連携を祈念しつつ、御開きとなりました。」
7月創造例会のご案内
- 場所:姫路商工会議所 本館6階( 開会・発表 )
- 日時:平成27年7月17日(金) 受付 12:30 開会 13:00
スケジュール
受 付 12:30~ | 〈605ホール〉 |
開 会 13:00~ | |
発表① 13:15~13:55 | 近畿大学理工学部電気電子工学科 前田佳伸 教授 『光トライオードと電子式CRDS ガス検出器』 |
発表② 13:55~14:35 | 近畿大学理工学部応用化学科 藤野隆由 准教授 『ウエット法による軽金属の表面処理・改質』 |
発表③ 14:35~15:15 | 関西大学化学生命工学部 福永健治 教授 『脂質栄養の現状と課題』 |
5分休憩 | |
発表④ 15:20~16:00 | 関西大学化学生命工学部 森重大樹 助教 『強加工による軽金属材料の高強度化』 |
発表⑤ 16:00~16:40 | 神戸学院大学栄養学部 石井剛志 准教授 『苦渋味の評価・マスキング技術の構築とその食品開発への応用』 |
発表⑥ 16:40~17:20 | 神戸学院大学経済学部 林隆一 准教授 『アナリストの企業調査・分析の実例と企業レポートの作成について』 |
交流会 17:30~ | 〈701ホール〉 各講師を中心に交流 |
閉 会 19:00 |
発表内容
①前田佳伸 教授
(近畿大学理工学部電気電子工学科)
●テーマ:「光トライオードと電子式CRDS ガス検出器」
●概要:光トライオードは光信号で光信号を制御する光3 端子信号増幅デバイスであり、光版のトランジスタとして世界で最初に開発された。また、高感度なガス検出器である電子式キャビティリングダウン分光分析装置の開発を紹介する。
②藤野隆由 准教授(近畿大学理工学部応用化学科)
●テーマ:「ウエット法による軽金属の表面処理・改質」
●概要:陽極酸化やめっき等のウエット法によりアルミニウムやマグネシウム等の軽金属の表面処理プロセスと材料分析評価方法をわかり易く講述し、高付加価値を有する環境配慮型製品の開発と低コスト生産性を追求したイノベーションについて紹介する。
③福永健治 教授(関西大学化学生命工学部)
●テーマ:「脂質栄養の現状と課題」
●概要:油脂はカロリーが高いため、何かと避けられている場合が多い。油脂分XX%カットの食品やノンフライヤーなる調理器具も登場している。果たしてこれが正しいことなのか?本当に健康な暮らしを継続的に実現するため、最新の知見を紹介し、油脂との付き合い方を考える。
④森重大樹 助教(関西大学化学生命工学部)
●テーマ:「強加工による軽金属材料の高強度化」
●概要:アルミニウム合金やマグネシウム合金といった軽量合金が構造材料として注目されているが、従来から広く使用されている鉄鋼材料に比べると絶対強度で劣るため、高強度化が求められている。鉄鋼材料とは異なり、相変態を利用した熱処理による高強度化が適用できないこれらの軽金属材料の高強度化方法として、結晶粒微細化による組織制御の可能性について紹介する。
⑤石井剛志 准教授(神戸学院大学栄養学部)
●テーマ:「苦渋味の評価・マスキング技術の構築とその食品開発への応用」
●概要:茶やワインに含まれる機能性成分であるポリフェノールは、安定性や消化管吸収性が低く、一度に大量に摂取しないと十分な効能を得ることができない。しかし、大量に添加した食品は苦味や渋味(苦渋味)が強く美味しくない。本講演では、茶ポリフェノールの苦渋味の評価技術やマスキング技術の構築を中心に、“苦渋味と機能性” に着目した食品の開発研究について紹介する。
⑥林隆一 准教授(神戸学院大学経済学部)
●テーマ:「アナリストの企業調査・分析の実例と企業レポートの作成について」
●概要:大学着任前の19 年間(1994 ~ 2013年)、証券アナリストとして、機械・電機・素材・自動車・エネルギー関連企業を中心に行った1 万人程度の取材や900 箇所以上の工場等の調査に基づき、機械や電子部品の企業調査・分析をご紹介します。また、アナリストとして、証券サイド・投資家サイド両面から証券市場に関与して、ステークホルダー( 利害関係者)や IR( Investor Relations) 向けレポートの作成についても言及します。
参加申し込み
お問い合わせ先
姫路商工会議所内
はりま産学交流会事務局
Tel.079-223-6555 Fax.079-288-0047
E-Mail info@sangaku.jp